03②設計依頼先の検討

 自分がどういった家づくりがしたいか、どんな家に住みたいかという依頼側の要望と、引受側となる建築側がそれぞれ、できること得意とすることを擦り合わせながらパートナーを選ぶことが、良い家づくりの近道です。


 良い会社を選べば良い家ができるとは限りません。会社選びと同時に、会社選びと同時に、直接の窓口になる担当者との相性も重要です。担当者とよく話し合い、思いや考えを伝え、理解してもらうことは家づくりの過程の中でとても大切なことです。価値観や考えを共有できるパートナーを選びましょう。
 一軒の住宅は、設計士、現場監督、担当営業をはじめ、大工さんや多くの職人さんなど沢山の人の力によって完成します。入居後のメンテナンスなども含めると、長いお付き合いになります。良い会社と巡り合い、楽しく家づくりができるように、まずあなたの希望を整理して、良いパートナー探しをしてください。

 さて、設計施工には「設計施工一括方式」と「設計施工分離方式」があります。ハウスメーカーと工務店は、設計と施工を同社内で受注する「設計施工一括方式」で、社内の設計担当者(建築士)が設計を行います。ハウスメーカーの施工工事は、基本的にそのハウスメーカーと提携した工務店が、ハウスメーカーの現場監督の管理のもと、工事を行いますが、工務店の施工工事は、自社管理で工事を行います。
 設計施工一括方式のメリットは、同一会社(または、グループ企業や提携会社)で設計~施工まで一貫して手掛けるので、連携もよく対応もスピーディー。何か問題が起こっても、責任の所在が明確になりやすいことも利点です。

 設計事務所は、一般的に「設計施工分離方式」です。設計事務所は設計完了後、工務店などの施工会社に工事を依頼します。また、施工会社が実際に建てる家が、設計した図面通りの施工がなされているか、必要な検査が各種行われているかを施主に代わってチェックします。この業務を「施工監理」と言います。完成後のアフターメンテナンスや保証などは、設計事務所とともに、施工した施工会社が行います。
 「設計施工分離方式」は、施工会社が建てた住まいを設計事務所がチェックする「Wチェック体制」となるため、設計と施工の癒着や馴れ合いが起こりにくく、より厳しい基準を満たす家づくりが可能です。ただ何か問題が起こった際、その原因が設計の不備なのか、施工の不備なのか曖昧になるケースも多いのがデメリットと言えます。

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